01.
口答えに対処する方法が実戦的に書かれた良書だと思います。
口答えに対処するには次の4ステップがあるとのことです。
1口答えを認識すること
2適切な罰を選択すること
3罰を実行すること
4子供の抗議を無視すること
これを実践しやすいよう、年齢別事例別に多数の実例が載っています。
たとえば、本書83ページの一例を書いておきます。
例>4歳児が「ばか、お母さんなんて嫌いだ」といったとします。
1パッと見、可愛いので見逃してしまいがちですが、18歳の子供が「くそったれ」といって侮辱したのと同じと認識しなくてはなりません。
2自分の部屋に20分閉じ込める罰が適切でしょう
3感情を極力抑えて明るく「カール、そんな話し方は家族の間ではしてはいけないの。そんなことをするのは私達と一緒にいたくないということなのよ」といって泣き叫ぶカールをカールの部屋に連れて行きます。「カールに悪気はなかったんだよ」というほかの子供には「きちんとした覚え方を覚えてもらう必要があるの。カールは小さいから教えるにはこうするのがいいのよ」といいます。20分間部屋にいれたカールが泣き叫んでいてもだしてはいけません。その後だしてあげます。
4カールをカールの部屋に締め出したら、子供部屋から聞こえる叫び声を無視し、他に関心を移します。明るくなるなら何でも良いでしょう。
だいたい、、
口答えしない子供の親は、小さい時から、しつけはちゃんとやっているのでこの本は必要ないし、
口答えする子供の親は、子供に甘いので、こんな本は買わないでしょうし、
買ったとしても「罰」の一文字で早速拒否反応をおこすでしょう。
・・・という訳で、子供に甘い親(本当にこの本が必要な人)がこの本を買うと、
かなり低評価になるでしょうが、
とにかく、良い本であるのは間違いないと思います。
本当に必要な人にこの本が届くことを願います。
02.
アドラー心理学を元にしているということだったので、期待して読んだのですが、
個人的には激しく抵抗を感じる内容でした。
確かに、親をバカにしてもう手がつけられない程の状態になった思春期前後の子
には効果のある対応かと思うのですが、4歳前からも同じ対応をするというのは、
いかがなものかと思ってしまいます。
これはこれで、興味深い内容ではありますが、民族的な思想の背景や、習慣、
気質、文化、そういったものを全部無視してこの手法だけ輸入してしまうと、
また別の問題が出てくるのではないかと思います。
やっぱり、「子どもが小さいうちは甘えさせ(注:甘やかしとは違います!)
親子の信頼関係をきっちり構築してから次の段階」の話なのではないかという
印象を受けました。
03.
著者は心理学者のアルフレッド・アドラーの行動理論をヒントに、「親としての誇りを持ち、基本的に思いやりがあり、暴力に訴えず、家族全員が敬意を持って振舞うことを規範とする家族を心から望んでいること」を想定して書いています。「子供たちに口ごたえを許しておくことは親の怠慢だと確信しています。なぜなら、口ごたえをやめさせ、人との付き合い方を身につけてこそ、子供は幸せで、前向きな人生を送れるようになる」と提案しています。 本書は、子供が口ごたえをする5つの理由をあげ、口ごたえに対する4つのプログラムを述べています。つまり、両親が口ごたえを認識し、それに対する罰(暴力的、感情的ではなく、理にかなった)を選択し、それを実行する。そして子供が抗議してきたら無視する、となっています(口ごたえの5つの理由にそって適切なアドバイスが書かれている)。 子供の成長、変化に対し、しっかりした心がまえで人格を育ててあげることは親としての義務と責任であると、一児の親として、私は思います。そういう意味でこの一冊はおもしろく読めました。
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