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この本は3人の児童教育の専門家がそれぞれ持論を展開していますが面白いのは3人とも主張が異なることです。何でも原稿合わせをしなかったそうで、例えば岸本さんは個性尊重教育の弊害を説けば、汐見さんは受験競争・偏差値を批判しています。見ようによっては正反対のようにも見えます。 この本が出版されたのが現行の指導要領が実施される直前なのですが、この中で低学年で学ぶ漢字の量が増えたことから授業についていけない子どもが出てくるだろうと(低学年でですよ)予言しています。最近高校で小学校の内容を補修しているという話を聞きますが、これも低学年でのつまづきが原因じゃないかと思います。基礎の基礎の基礎はしっかりと教えてほしいものです。 小学校に入るまでにできるようになっているといいレベルと超えてはいけないレベルがあるそうです。前者では、子どもは3歳までは文字を直観で覚える優れた能力があり、言葉と同時に文字も教えていけば1歳半位で文字も読めるようになるそうです(漢字でさえも!)。反面、あまり教え込みすぎると社会性が十分に育たない等の悪影響が現れるそうです。教える時の境界線は「幼児自身の生活と関連しているかどうか」だそうです。
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