01.
実際にイギリスに住んで、子育てをしているうちに日本とイギリスの教育の違いについて、考えたり、戸惑ったりしたことがある。
口で表現できない不思議な感情。この本はそんな私に比較という方法で、そして文章という表現方法でもやもやした気持ちを理論つけてくれた。
しかしながら、比較の対象の日本に住む日本人母子、イギリスに滞在する日本人母子そしてイギリスに住むイギリス人母子であったが、日本に住むイギリス人母子ならば、どんな結果がでるのか興味がありそれがなくて残念であった。
日本の親は、子供を生み育てる前に、育児という大仕事についてもう少し勉強が必要なのかもしれない。良い子はいくらでもいるが、子供としての幸せを生きている子供は何人いるのだろう・・そんな気持ちになった本である。
02.
著者はアメリカ、イギリス、オランダ、日本で少女時代を過ごしたという児童教育学者。
本書は、自己主張・自己抑制を中心に据え、日本、イギリス、アメリカの児童教育について分析したもの。著者によれば三国の児童教育の方針は、それぞれ「主張すべきときに自己抑制、抑制すべきときに自己抑制」、「主張すべきときに主張、抑制すべきときに抑制」、「主張すべきときに主張、抑制すべきときに主張」と分類できるという。そして、イギリス型が理想であると論じられる。
いくつもの調査結果、自身の体験を交えながらの論考であり、説得力もある。私はこの分野には疎いので、著者の意見・方針が日本の教育界でどのような位置づけにあるのかは分からない。しかし、幼稚園の経営者、幼児を抱えた母親には一読の価値があるのではないかと思う。
03.
基本的に論文を本にした感じで、論調がやや控えめ。論文ベースなので当たり前ではあるものの、読み物として期待した場合には、少し期待はずれの感も。
ただし、文化比較の研究に取り組んでおられる方や、その手のレポートに追われている方は絶好の参考書になりうる。研究テーマとしてはとてもおもしろいし、論も深い。
04.
主張すべきところでは主張し,抑制すべきところでは抑制する「主張・抑制」型が今後の日本の教育に重要で,自己主張と自己抑制は両立可能だとする論旨には大いに納得した.自己主張と自己抑制が両立可能で,実際に子供達の中でどのように両立しているかを実証的に示しているのも興味深い.しかし,どうやって「主張・抑制」型に子供を育てるのか,という(おそらく一番重要な)点については議論が弱いと感じた.特に,「抑制・抑制」型として育てられた親が「主張・抑制」型に子供を育てる障壁はとても大きいのではないかと想像する.本書で紹介している各国の親が子供をいつ・どうやって叱るかをまとめた資料は有益.いつ・どうやって褒め,いつ・どうやって叱るかというポイントを理解し,実践するのに役立つように思う.
05.
内容的には興味深くおもしろいものでした。『自己主張と自己抑制が必要』という概念にも大変共感するところがあります。 しかし、実際に育児中のわたしにとっては、“では、いかにすればそれが育つのか”と言うところまでもっと掘り下げたものを望んでいました。タイトルにもあるように“教育学”という学問的な要素が強く、各国と日本の差を裏付けるデータが大半を占め、私が必要とする部分については薄い印象がありました。 もしそういった意味での続編があるなら、また購入したいと思います
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