妊娠・出産・子育て 全般 - ベビーマッサージROOM -
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真っ当な日本人の育て方 (新潮選書) |
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価格:¥ 1,260(税込)
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【私達の評価】 4.5点(5点満点)
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【私達はこんな商品も買っている】 一に抱っこ二に抱っこ三、四がなくて五に笑顔 |
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【私達のコメント】
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01.
作者の言っていることは非常によく分かるが、実践するとなると、母親の努力と信念が相当必要であろうことは間違いない。
「母親は寝坊をしてはならない」
「朝起きたらパジャマのままでいないで、子供を起こす」
「3歳までは子供中心の生活をする」
「あまり子供を連れて外出はしないようにする」
「父親は時間の許す限り子供と遊ぶ」
「夫婦仲良くする」
非常に基本的なことを書いているが、それを真面目に毎日毎日コツコツとやることは「手を抜いて育児したっていいよね〜」と考える人にはできないことだと思う。
愛情を持って、時間をたっぷりかけて、子供の側におり、自分の時間を犠牲にする。
これは、当たり前のことだが、非常に大事なことであると思う。
そんな当たり前のことができていない親が多いのかもしれないが、そんな当たり前の育児を真面目にこつこつやることが、良い育児につながるのであると思う。
02.
子どもに愛情を注ぐってどんなことをすればいいのでしょうか。
子どもが親の愛を感じてくれるには、どうしたらいいのでしょう。
田下昌明『真っ当な日本人の育て方』新潮選書¥1200-にこう書いてありました。
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いかに自分に厳しく、またいかに子どものためを考えたとしても、
「私たちが年をとって働けなくなっても、自分たちで何とかするから心配するな。お前たちの世話にはならない。迷惑はかけない」
などとは、思っていても言ってはいけません。
この言葉は大人の世界でだけ通用する言葉です。子どもには理解できません。
子どもには、「お前は頼りにならない、いてもいなくてもいい人間だ」と言われたのと同じになります。
そうすると子どもにとっては、この世で一番好きな最も愛している親から見放されてしまったことになるのです。
親孝行などしたくてもできなくなってしまいます。
「お前たちがいるから私たちの老後は安心だ。だから今日も一日精一杯働くことができる」
この言葉が、幼いわが子に生きがいを与えるための最初の言葉です。(238p)
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ぼくの両親もぼくが子どもの頃「お前の好きにしていいよ。私たちは自分で何とかやっていくから」とよく言っていました。
それを聞く度に、子ども心に寂しい思いをした記憶があります。
もうちょっと成長した時期には、それが欺瞞的に聞こえてしまったり。
人は誰かに頼りにされたとき、愛を感じるものなんですね。
ちやほやと何でもしてくれることには、あまり愛を感じないんです。
誰かの役に立っている、それだけのことができる自分への信頼感、有能感が愛を育てるんだと思います。
だから子どもにはお手伝いをさせるのが有効なんです。
お手伝いして家族の役に立ったことを自覚できることが、家族に愛されている、自分も家族を愛していることにもなるからです。
我が息子たちには、「早く大きくなって働いて、ぼくらを旅行に連れて行ってね」「大人になったら、ぼくらにおこづかいちょうだいね」なんて言っています。
素直に「ハーイ」なんて返事しています。
おー、かわいい、かわいい!
03.
子育ての羅針盤を求めていて本書に出会った。「子育てハッピーアドバイス」も為になったが、どちらかというと本書の方が私の感性にハマった。例えば「子供は放っておいたら悪い方へしか行かないかわいい悪党」というスタンスや、「社会的反射」とか「愛の強制力」といった考え方など。他に「体罰」や「未満児保育」の是非についても両書の間には微妙な見解の相違がみられるが、根本のところの主張は共通していると感じた。
本書で最も考えさせられたのは、子育て三つの問い(1.子供は誰のものか、2.何のために子供を育てるのか、3.どんな大人になって欲しいのか)と子供の人生指標(1.誰のようになりたいのか、2.何に人生をかけるのか)だった。それに対する答えは思想・信条・宗教などによってそれこそ千差万別であるから、一概に本書の回答が一般解にはなり得ないと思うが、そもそもそういう問いかけを常に念頭に置くことに意味があるのだと感じた。他にも肝に銘じておきたい示唆は枚挙に暇がない。
欧米の研究結果も引用してはいるがそれよりも何よりも、著者の長年の小児科医としての、また父親としての体験談の方にこそ、本書の育児論を裏付ける説得力がある気がする。著者は原則「三歳児神話」を支持する立場を取っていると思われるが、率直に「(保育所に行かせても)ぜんぜんなんでもない子もいる」とも述べている。その上で子供の異変を見逃さないためのチェックポイントを挙げて、注意喚起を怠らない。「三歳児神話崩壊」を安易に謳い、親の都合優先で良いんですよ、と耳障りの良い情報「だけ」を発信する人たちより、口うるさくはあるがよっぽど信頼に値する。
子を持つ全ての日本人にお薦めしたい。
04.
戦後、日本には海外から様々な育児論が入り、日本でかつて行われていた教育論は否定された。しかし、そのことが近年の凶悪少年犯罪の急増、モラル崩壊につながった…というのが、本書の論。
はっきり言ってただの懐古主義を綴った書に過ぎない。そのため、著者の思い込み、調査不足による間違いが多く見うけられる。
まず、序盤は、戦後、様々な教育論が入って伝統的な躾が消え、それが少年犯罪の凶悪化になった、と言う事が述べられる。著者によれば、50年代、60年代はまだ良かったが、70年代、80年代と世代交替の中で失われた、と言う。しかし、少年凶悪犯罪の発生件数の曲線は著者の説明と正反対を示している。
本書で尤も多く訴えられる事は、母子は常に一緒にいるべきである、ということ。著者は、J・ボウルビィの論を多く出し、母子が離れる事の危険性を訴える。しかし、著者の言う24時間べったり、と言う意味ではないだろう。そもそも、そうであれば全世界で同じ教育になっていたのではないだろうか。あまり根拠とは言えない。
また、著者の言う「文化は、その土地の風土・社会にあったものだから合理的なもの」と言う説明は理解できるのだが、著者のしていることは現在の否定でしかない。社会制度の変化に伴い、文化も変化するものである。平安時代と江戸時代と戦前で比べれば、当然、教育も変わっているはずである。
ちなみに、本書では「伝統的なものが良い」と言いながら、そこに関する考察は一切無い。著者の言うように、海外からのものが良いわけではない、には賛成としても、評価できる書とは言えない。
05.
もうすぐ母になります。最近、「抱き癖がつくから、と抱っこしないのは間違ってる。どんどん抱っこしましょう」という話を聞きました。
なぜコロコロ変わるのか、と聞いたところ、「抱き癖云々はアメリカの子育て論。日本の子育てに戻っただけ」との話。では、日本の子育ては一体どんなものだったのか知りたいと思っていたところ、この本に出会いました。
非常に具体的で分りやすく、曖昧だった「子供に惜しみなく愛情を注ぐ」という基準が明確になりました。「親も人間だから子育てに振り回されない自由がある」みたいな主張がいかに間違っているか分り、スッキリしました。お母さんが子供より早く起きて身支度をしておく等の記述は、当たり前の気がしますが、疲れてるとダラダラしちゃうかもですよね。。
ほんの少し前の日本には著者みたいなおじいちゃん、おばあちゃんが家にいたんだろうなぁと思います。厳しかっただろうけど、嫁は真っ当な子育てをせざるを得なかったでしょうね。
1年育児休暇を取って仕事に復帰する予定ですが、本当にそれでいいのか、この本を読み返しながら考えたいと思います。
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